瞑想法解説

一般的な瞑想法と金井メソッドの違い

古来より瞑想法にはいろいろな種類があります。
実践することが身体的、精神的、または技術的に難しかったり、さらには、立派な心構えが要求されるものもあります。
具体的なテクニックも無数に生み出されてきました。
その多くは人間の五感を使ったものです。
たとえば、マンダラやヤントラと呼ばれる図形を観ながら瞑想する方法、一定の音や音楽を聴きながら瞑想する方法、
マントラと呼ばれる聖音を唱えながら瞑想する方法、精油の香りの中で瞑想する方法、
花、樹木、大地、風の動き、などを肌で感じながら瞑想する方法、などがあります。
しかし、金井メソッドは,そのような意味での、「やり方」や「テクニック」ではありません。
それは、瞑想の目的に基づいた、いわば、瞑想に対する取り組み方を示すものなのです。
ですから、金井メソッドに基づいて取り組めば、どのような「やり方」をしても構わないわけです。
自分に合った「やり方」を、そのつど選んで実践すれば良いのです。
しかし、どの「やり方」を選ぶにしても、正しい「取り組み方」が必要です。
その「取り組み方」を具体的に示すのが金井メソッドなのです。

金井メソッドの具体的な説明

  1. 心を開く(すべてを受け入れる)
    今の自分とまわりの世界を、あるがままに受け入れます。瞑想をしているときには、自分が抱える問題について考えようとせずに、今の状態をそのまま受け入れることによって心を静め、自分を観る準備を整えます。
  2. 想いから離れる
    心の中に浮かんで来る想いがあれば、それから離れます。
    今の自分を本当の自分から遠ざけているのは、自分自身の想いに他なりません。
    その想いから離れるために、想っていると気付いたときに、「これ以上想い続けない」という意思を働かせて、想いを止めます。
  3. 自分を観る
    何も想っていない状態になった自分をそのまま観て、そこに何が存在しているか知ろうとします。
    本当の自分とは、想いによって作られ理解された自分ではなく、想いを作り出している主体者としての自分ですから、その自分を知るためには、想いを作る(考える)ことによってではなく、ただ観ることによって知るしかないのです。
    従って、想いから離れた状態の自分を、評価や判断を加えずに、あるがままに観るのです。

金井メソッドの方法論

金井メソッドの方法論は、今の自分が持っていないものを求めることによってではなく、逆に、今の自分を本当の自分から遠ざけているもの(自分自身の想い)を、捨てることによって、本当の自分を浮かび上がらせようとするものです。
欲しいものを得るために、求めるのではなく捨てる、ということをするのです。
自分が得ていないものを求めても、必ず手に入るとは限りません。
しかし既に得ているものは、自分の意思だけで、確実に捨てることができるのです。
そこにこそ、金井メソッドの本質と確実性があるのです。

瞑想の実際のやり方

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