瞑想と行動

瞑想中は想いから離れることによって気分が楽になっても、瞑想から出ると結局は想いの錯綜する現実世界に戻り再び苦しい心になってしまうという人がいます。そのような人の問題は、瞑想によって得た心の変化を現実生活の中での行動に反映していないという点にあります。

瞑想することと行動することはまったく違うことです。人間は行動することによって生きています。呼吸し食べて排泄して活動し休む、ということを日々繰り返しているのです。そのような広い意味での行動は一瞬たりとも休むことができません。

心が行動を決め、行動することで何らかの結果が生まれ、その結果によって生きているということが確認されるのです。ですから瞑想しても行動しなければ生きているとは言えないことになります。心の平安は生きているからこそ必要であり、また逆に生きているからこそそれを手に入れることが可能だとも言えます。

従っていくら瞑想しても、その結果を生活の中での行動に反映しないのなら、瞑想している意味がないことになり、あなたは今いる場所から一歩も出ることはできないことになります。瞑想することで少しでも心を自由にし、その変化した心によって行動し体験することによって自分が変化し、その変化した自分がさらに瞑想して心を自由にする、ということを生活の中で繰り返すことによって、初めて本当の意味で前に進むことができるのです。

人間の幸せは生活の中にあり、生活は行動によって成り立っています。その行動の中身を決定するのが心であり、その心の中身を決定するのが瞑想なのです。瞑想していれば行動しなくて良いということはあり得ません。