瞑想と気功ーその類似点と違い

類似点は、両方とも人間の心の在り方に強く関連し、自分自身の内側に意識を向ける点です。

気功は自分の体の中のエネルギー(それは自分自身のエネルギーであったり、外から取り入れたエネルギーであったりしますが、いずれにしても自分の内側に在るエネルギーを使います)を、自分が分かっている目的のために、体の内側か外側で活用するための手段です。

それに対して瞑想は、気功よりも広範囲で根本的な命題を扱います。即ち、気功がエネルギーにその関心を寄せるのに対し、瞑想はエネルギー以前の自分の心または意識が最初の関心事となります。そしてエネルギーについては、自分と他者とに共通する根源的なレベルでのエネルギーを目指し、その結果として、自分の内側だけでなく外側のエネルギーも意識の対象となり、しかも、自分が分かっていない自分自身の部分や他者にも影響を及ぼすことになるのです。