幸せになるためには、信じることが必要です。
信じることは大切ですが、盲信をしてはなりません。盲信とは、あることに対して考えたり判断したりせずに、あたまから信じてしまうことです。
信じるには、自分なりの判断が必要なのです。しかし、一度それで良いと判断したら、信じ続けることが必要です。そうでないと結果を得るための強い行動はできなくなります。
人生は無数のものを受け取り無数のものを差出す作業です。本当の意味であなたが受け取ることも、本当の意味で相手に差し出すことも、ともに「信じる」ことが絶対的に必要なのです。
信じることができるのは、それが正しいと分かるからではありません。どんなことでも、正しいかどうかは後になってみなければ誰にも分からないからです。
信じるとは疑わないことです。勿論、前述したように、信じる前には検討し考えて判断することが必要です。その部分では疑うことが必要です。最初から信じてはいけないのです。
しかしその作業を完璧にすることは人間には不可能です。できるかぎり正しい判断をすることしかできません。そこで止まってしまったら、前に進むことはできないのです。そこを通りぬけなければなりません。
そこからは疑うことをしてはならないのです。信じて前に進むことだけによって、あなたは何かを手に入れることも、世界に向かって何かを差し出すこともできるのです。
行動には必ず何らかの結果が伴います。その結果を注意深く見て、その結果によって、考えや行動の軌道修正が必要になったら、そこで初めて最初の判断について再び考えることが必要になるのです。
それは疑うことではなく、反省するということです。疑いは将来についてのことであり、反省は過去のことについてです。その違いを明確に理解することが大事なのです。