とらわれから自由になる方法

殆どの苦しみはとらわれから作られますが、
とらわれには2種類のレベルがあります。
一つは自分で意識できるレベル、
もう一つは無意識のレベルでのものです。

無意識のレベルのとらわれから自由になるためには瞑想が基本です。
何にとらわれているかが分からなくても瞑想を続けることで、
自然に心が自由になっていきます。
しかし瞑想によって心が自由になっていくには時間がかかります。
なぜなら心全体を自由にしていくからです。
逆に言えば、心全体を自由にしていくからこそ、
意識できないとらわれからも自由になるのです。

一方、個別のとらわれを意識し、それに働きかける方法としては、
以下の五つのとらわれについて考えて、
自分のとらわれを明確にすることが第一歩です。

1.私は~をしなければならない
2.私は~をしてはならない
3.私は~ができない
4.私が生きて行く為にしなければならないのは~だ
5.自分が本来あるべき状態は~だ

これらは典型的なとらわれの形で意識しやすいものですから、
とりあえずは、この5つのとらわれについて考えてみて、
それを矯正する行動ルールを決めて実行を継続すれば、
少しづつとらわれから自由になっていきます。

できることから始めることが大事です。
理解しても始めなければ、なにも変革は起こせません。