寂しさは自分が他者から離れていると感じる感情です。
自分が愛されていない、疎外されていると感じたときには誰でも寂しくなります。
しかし寂しさを感じること自体は悪いことではありません。
寂しくなるのは人間として豊かな気持ちを持っていることの現れなのです。
逆に自分だけが良ければよい、他者は自分の幸せや喜びに関係ないと思っていれば、
寂しさを感じることもないでしょう。
ですから寂しさ事態に意識を向ければ辛くなってしまいますが、
その寂しさを作り出している自分そのものに意識を向ければ、
人としての豊かな感情を持つ自分を見出すことでしょう。
寂しさそのものは時間が経てば必ず消え去ります。
永久に続く感情は無いのです。
寂しさに限らないことですが、人は事実によってではなく、
その事実によって起きる感情によって、
喜びを得たり苦しみを得たりするものです。
感情が生まれることはコントロールできませんが、
その感情をどう受け止めるかを意識的に決めることは可能です。
そうすることによってだけ、
私たちは自分の幸不幸を主体的に決めることができるのです。
寂しさから学ぶことによって、
それよりも強いマイナスを生み出す怒りや不安といった、
マイナス感情に対しても建設的に対処できるようになれるでしょう。