今いる場所から出発する

高い理想や目標を掲げ、それに向かって努力する人がいます。そのような進み方は、現象界のことに関しては効果がありますが、精神世界のことについては必ずしも効果のある歩み方とは言えません。

なぜなら現象界で設定する理想や目標は自分の外に存在するものであり、精神世界で目指すものは自分自身の内側に存在するものだからです。今の自分が
今の自分の内を目指すのですから、今の在り方の中であゆむしかないのです。

そこを多くの人が勘違いして、今の自分の外にあるものを理想や目標とします。即ち、立派な人、正直な人、愛の溢れる人、悟った人、そういうものを想定して、それに近づこうと努力するのです。しかしそういう存在は今の自分の内にはないものですから、意識は外へ外へと向かい、逆に自分の内へとは向かなくなります。その結果、いつまで経っても目標に近づかないということになるのです。

繰り返しますが、精神世界のことは、今の自分の居場所から出発しなければなりません。あなたが何か真実を得ることができるとすれば、それは自分の外や将来の中にではなく、今の中に、自分が居るところで、なのです。歩みの一歩一歩は、常に今居る場所から踏み出すしかないのです。

あなたが成長という変化を遂げることができるとすれば、それは将来ではなく「今」であり、あそこではなく「ここ」で、なのです。瞑想は心を自由にします。心の自由とは何を意味するのでしょうか?それは、すべてのよきことが、目的ではなく結果になる、ということです。それが「今ここに在る」ということでもあるのです。