幸せとは自分が満足している状態です。従って当然のことながらその内容は人によって違います。しかし、具体的な内容は違っても結局は心の状態ですから、心の在り方が問題になります。
心の在り方は三つの要素によって決まります。第一に、健康や経済状態や人間(社会)関係といった、心に影響を与える外側からの刺激です。第二に、心の在り方をどうするかという自分自身の考え方です。そして第三に、考え方や意志を動かすエネルギーです。
この三つは複雑に絡み合って互いに影響を及ぼしあいます。たとえば、明日食べるものを心配する人は今日を安らかに生きることは困難です。しかし、あと数か月の命と宣告されても、苦しみと不安を乗り越えて平安のうちに逝く人もいます。しかし、イノチのエネルギーが弱い人は、単に生きることを諦めることしかできません。
つまり、自分の外側の具体的な事象が心に影響し、心がエネルギーに影響するのです。逆の流れもあります。イノチのエネルギー強ければ、意欲が湧き意志も強く発揮しやすく、心を前向きにします。そのような心で具体的な事象に接すれば、健康でも経済でも社会性でも良好な状態を築きやすくなるに違いありません。
ですから、幸せになるためには、この三つに対して同時に努力する必要があるのです。しかし上記から分かるように、三つの真ん中に位置するのは心です。心がイノチのエネルギーと具体的な事象との間の架け橋なのです。
ですから、スタートは心の在り方を正しくすることです。ここで言う正しい在り方とは、決して道徳や常識といった自分の外側にある基準によって決められるものではありません。それは純粋なイノチのエネルギーが具体的な事象をプラスにして、そのプラスがさらにイノチのエネルギーを高めるような、そのような架け橋となる心の在り方を意味します。
幸せになるための確実な方法とは、自分の心をその方向へ持っていくことに他なりません。