とらわれには2種類あります。
一つは自分で意識できるとらわれ、
もう一つは無意識のとらわれです。
無意識のとらわれから自由になるためには瞑想が基本です。
何にとらわれているかが分からなくても、
瞑想を続けることで自然に心が自由になっていきます。
しかし瞑想によって心が自由になっていくには時間がかかります。
なぜなら心全体を自由にしていくからです。
ですから、瞑想を続けるだけでなく、
意識できるとらわれから自由になるために、
具体的な努力をしましょう。
意識できるとらわれにも色々ありますが、
簡単なものは、「私は~をしなければならない」と、
その逆の「私は~をしてはならない」の二つです。
これらは自分の思考パターンを考えればすぐに分かります。
わかったパターンに対してその逆の行動パターンを決め、
その実行に努めればよいのです。
たとえば、「私は優れていなければならない」というパターンがあるなら、
意図的に人よりも劣った面を探して、その分野のことをやってみるのです。
「私は時間を無駄にしてはならない」というパターンがあるなら、
「1日30分は何もしない時間を持つ」というルールを決めて実行します。
このようにとらわれているパターンの逆を敢えてすることによって、
とらわれる必要が無いことを実感する体験を積み重ねます。
十分な期間を続ければ、自然にそのとらわれから自由になっていきます。
とらわれは苦しみの源ですが、
苦しむ前に上記の努力をすることによって苦しみを回避できるのです。
焦らず時間をかけて、
心を縛っていたものを解きほぐす意識で続ければ必ず効果があります。